ユネスコ世界遺産 カンペーンペット歴史公園観光

カンペンーンペット歴史公園

ユネスコ世界遺産なのに、あまり知られていないカンペーンペット歴史公園を旅してきました。
カムペーンペットはバンコクから北に約350km離れた小さな町で、スコータイの南約80Kmに位置しています。

タイ語でカムペーンペットとは「金剛の城壁」という意味があり、かつてこの町が城壁で王都のまわりを囲み、ビルマからの侵攻を防ぐために防壁を築いたとされています。

カンペーンペット城壁内に残されている遺跡と周辺一帯は、スコータイとシーサッチャナーライと共に、ユネスコの世界遺産に登録されています。

カンペーンペットへの行き方

バンコクから長距離バスで約6時間。
北タイ方面の長距離バスは、モーチットから発着しています。
市内のホテルからモーチットへは、タクシーで行くのをお勧めします。

カンペーンペットへ行くには、いくつかのバス会社が運航しています。
案内係のような人がいて、目的地を言うとその会社のカウンターまで連れて行ってくれるので、1等のバスのチケットを買いました。
トイレ付きのバスで、飲み物とスナックが配られて、365Bでした。

バンコク→カンペンーンペットのバス

チェンマイ行きのバスに乗って、カンペンーンペットで途中下車しました。
到着は夕方になってしまったので、1台だけ止まっていたソンテウでホテルまで行ってもらって200Bでした。

カンペンーンペットのホテル

節約旅行なので、町はずれのビジネスホテルのようなところに泊まりましたが、清潔で広いお部屋でした。

サムローをチャーターして観光する

カムペーンペット歴史公園は、城壁内と少し離れた城壁外の2箇所になります。
歩いて回るのは無理なので、サムローをチャーターしました。


現地で乗り物を確保する時は、フロントの人に紹介してもらいます。
特に地方の小さなホテルやゲストハウスのフロントの人は、タクシー、ソンテウ、トゥクトゥク、サムローなどの運転手の知り合いがいるので、直接電話をかけて交渉してくれます。
観光したい場所、迎えに来てほしい時間を伝えます。
私は、向こうの言い値で受けることにしています。
そんなに吹っ掛けられることは無いので、お互い気持ちよく過ごしたいし、何よりその日一日命を預けるわけですから、値切ることはしません。

今回は、フロントの女性から、知り合いのサムローの運転手を紹介してもらいました。
その時、お礼にチップをあげることを忘れずに。
日本から持って来たお菓子を、1箱渡すのも喜ばれますよ!

サムローの運転手

翌朝、時間前に迎えに来てくれたサムローの運転手วิสさんはとても気さくな方で、いろいろ動いてくれてとても助かりました。
そして、夕方市場で買い物した後に帰りの足を探していたら、なんとばったりまたこのサムローに出会って、ホテルまで送ってもらうという偶然もありました。
一度乗った運転手さんとの縁を大事にすると、旅がうまく回って行きます。

半日観光して500Bでした。
市場からホテルまでが100B。

そして、もちろん翌朝も迎えに来てもらって、バスターミナルまで送ってもらいました(^^♪

カンペーンペットの城壁


カンペーンペットの見どころは、市内に多く残っている城壁の跡です。
アユタヤ王朝15世紀のころは、南北2200メートル、東西500×250メートルの城壁に囲まれていたそうです。
16世紀後半にビルマに攻め込まれて破壊されましたが、今も残る城壁は、タイの他の遺跡ではなかなか見られない壮観なものでした。

カンペーンペット歴史公園の遺跡群

入場料は、城壁内と城壁外の通し券で150Bでした。
城壁内は、入り口でサムローに待っていてもらって、ゆっくりと歩いて回りました。

カンペンーンペット歴史公園

ワット・プラケーオ Wat Phra Kaeo

カンペンーンペット歴史公園
カンペンーンペット歴史公園

一番有名な3体の仏像。
穏やかなお顔に慈悲を感じました。

カンペンーンペット歴史公園

城壁外を自転車で観光する

城壁外のエリアは広いので、レンタサイクルを借りました。
エリアの入り口でレンタサイクルが借りられると思っていたのですが、車で4~5分行ったところでしか借りられないと言われました。
優しいサムローの運転手さんが、場所を探して連れて行ってくれました。
田舎のミニマートのようなところで貸し自転車をやっていたので、これは私一人では探せないなと思いました。
かなり古めかしい自転車でしたが、40Bで借りられました。

他の観光客はほとんどいなくて、広々とした公園内を自転車で回るうちに、娘にのせられてはしゃいでしまいました。
歌っているのは、タイの古い映画で、「フェーンチャン」という映画の挿入歌です。
子供たちがこの歌を歌いながら、自転車で遊ぶシーンでした

カンペンーンペット歴史公園

ワット・プラシーイリヤボート Wat Phra Si Iriyabot
一番印象的だった仏像。
4体あった仏像で唯一残っている直立仏。
ここに500年以上立ち続けて、庶民の安寧を願ってくださっているのかと思うと、胸がジーンとしました。

カンペンーンペット歴史公園

お寺ごとに、当時の想像図が展示されていました。
どんなに壮大な建物だったのでしょうか?

カンペンーンペット歴史公園
カンペンーンペット歴史公園

ワット・プラ シン Wat Phra Sing
お顔の表情が分からないくらい風化していますが、その凛とした佇まいは孤高の仏像でした。

カンペンーンペット歴史公園

カンペンーンペット歴史公園

カンペンーンペット歴史公園

カンペンーンペット歴史公園

ワット・チャーンロープ Wat Chang Rop
寺を守るように一周する象の鼻も牙も耳も壊されていました。
同じ仏教徒のタイとビルマなのに、寺や仏像を壊していたのは、それが戦争なのだ少し悲しい気持ちになりました。

もし、タイムマシーンがあるのなら、カンペーンペットの全盛期を見てみたいものだと思いました。

カンペーンペットを2泊3日で観光する

今回の旅は、タイ国内は飛行機に乗らずに、バスと電車で回りました。
バンコクから移動で1日かかってしまうので、カンペーンペットで2泊してゆっくり観光できました。

カンペンーンペットの市場
カンペーンペットのピン川

朝散歩して市場をのぞいたり、ピン川のほとりを歩いたり。

カンペーンペットのレストラン
ゲーンソムプー

夕飯は、1日目は地元の人気店で。
ゲーンソムプー(蟹のサワーカレー)は初めて食べましたが、めちゃめちゃ美味しかったです!
お値段高めの300B!

カンペーンペットの部屋飲み

2日目は市場で買ったお惣菜で部屋飲みをしました。


次の目的地は、スコータイ!
そして、シーサッチャナーライと世界遺産の3か所の遺跡をバスでつないでいきます。

リュックを背負ったバックパッカーではなくても、小さなスーツケース1つでゆっくりのんびり回る日程でしたら、バス旅を楽しめると思います。